売れるチラシ屋さんの石田です、
あなたは何屋さんですか?
セオドア・レビットさんという経済学者を知っていますか?
アメリカの経済学者で、ハーバード・ビジネス・スクールの教授
でもありました。
そんな彼がアメリカの鉄道会社についてこんな言葉を残しています。
「当時自動車や航空機などの進展によって衰退へと追いやられた鉄道会社は、
人や物を目的地に運ぶことと捉えず、車両を動かすことを自らの使命と定義したことが衰退の要因である。」
、、、
アメリカで電車ってあんまり使うイメージないですよね?
ですが、実は1910年代ごろ、(日本でいうと大正時代くらい)
アメリカは世界一の鉄道王国だったことがあるんです。
なぜ、一時は世界一レベルだったアメリカの鉄道が衰退したかというと、
別の交通機関が発展したからです。
自動車や飛行機、トラックでの長距離輸送に
ポジションを奪われてしまいました。
で、なぜそれが起きてしまったかをセオドア・レビットさんは
鉄道会社が自らの使命を間違えて捉えてしまったからだと
言っているのです。
もし、鉄道会社が自らの使命を
「鉄道で車両を動かすこと」でなく
「人を運んであげること」だと定義づけできていたなら、
鉄道にとらわれず、繁栄して得た資産を使って
自動車や飛行機などを開発し、
つぶされる前に競合の若い芽を摘めたはずです。
商品は「壁」
「商品を買うとき、お客さんは商品そのものを
買っているのではなく、商品が提供する
ベネフィット(=利益)を買っている。」
これも、セオドア・レビットさんの言葉です。
あなたのビジネスが何であれ、
「この商品を提供している」という心構えからもう一歩踏み込んで、
それによってお客さんが得られるベネフィットは何だろう?
と考えてみてください。
たとえば、私は「売れるチラシ屋さん」として
チラシの作成代行をメイン業務にしていますが
これはただの入口です。
私が設定しているベネフィットは、
「私に関わるすべてのお客さんに
本質的なマーケティングの手法を提供すること」です。
なので、実はチラシ作りだけでなくネット広告代行や
コンサルもやります。
方法は何であれ、マーケティングという必要不可欠で
ありながら敷居の高いものを
より多くの人に簡単に使えるようになってほしいと思っています。
ベネフィットがしっかり定まれば、
そこから外れさえしなければ何でもできます。
例えば、飲食店経営であれば
「お客さんに美味しい食事を提供する」
という軸さえおさえていれば
イートインだけでなくテイクアウトや
食材のEC、ミールキットの提供までもが
業務範囲になりえるのです。
この考え方は、今回のコロナ禍を機に
さらに重要になってくると思います。
今まで通りのビジネススタイルでは
立ち行かなくなってくることも増えている今、
もう一度ベネフィットを見直すことで
「あれもできる」「これもやってみよう」と
いろんなアイデアが湧いてくるはずです。
ベネフィットという幹の部分がしっかりしていれば
枝葉の部分は自在に増やしていけるものです。
どうですか?なんだか元気が出てきませんか?笑
私はいつも、仕事が行き詰まったときこの話を思い出すと、まっさらなキャンバスを手に入れたようでワクワクします。
しんどい事も多い今日この頃ですが、
ベネフィットを見直してみると新たな展開が見えるかもしれませんよ!
それでは、また次回の記事でお会いしましょうー!
石田